2011年11月11日

恋の迷い道(2)〜目覚め〜

満員電車.jpg

高校に入って、電車通学するようになる。
僕の高校は、蛇腹の制服だった。
しかも丈が短めの設定なので、3年になる頃にはつんつるてん。

ある朝、その出来事は起こる。
足の踏み場もなく、一度捻じれたりすると、戻れないくらいの満員電車内。
僕の前に、びったりとおじさんがくっついていた。
自宅の最寄り駅から、2駅目に差し掛かった頃、
下半身に違和感を感じた。
僕の息子の辺りに、刺激を感じたのである。痴漢だ。
咄嗟にそうは思ったものの、身動きが取れない。息子が反応してしまう。
最初は手の甲が当たっていただけだったが、
その反応をいいことに、手のひらで触れてきた。
静かに息子をズボンの上から、摩り始められる。
そして激しい揉み方に…。
高校生の僕は、ひとたまりもなかった。
でもそのおじさんがとても強面だったから、
「痴漢です」って声を上げることもできなかった。
電車の揺れに乗じて、少しずつ離れようとして、
数駅後には、何とか離れることに成功する。

その時はどうしていいいかわからず、
嫌な思いでいっぱいだったのだが、
後で振り返って、ドキドキする出来事というか、
脳裏から離れない何かを感じた。
その時の感覚を思い出しながら、何度もひとりでしたりした。

何だか今こうして思い出しても、
あの日の出来事は克明に覚えている。
中学時代に気づいた、男性への思いは、
いけないことと思って、封印していた。
あの日から、またむくむくと起きだしていた。
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