2016年07月25日

全快宣言

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4月から6月までの別世界への旅は長かった。
自分でもただ生きているだけで、どうしたら抜け出せるのかもわからなかった。
生涯二度目の死相が出ていたかもしれない。
一度目は、HIV感染で結核に侵されていた頃。
苦悩している真っ只中の自画像を撮っておけば良かった。
このまま自分の命が終わってしまうかもしれない…って
思っていたくらいだから、そんなことは無理だったか…。

始めは不眠からだった。
ここ数年、ずっと悩まされていたから、自分でも不眠とレッテルを貼っていた。
しかしHIVの主治医に言われた一言で、心の中がすーっと晴れていった。
「佐藤さん、不眠じゃなくて、昼夜逆転だから…。不眠じゃないよ。ちゃんと寝てるでしょ。
寝むりたいとき眠れないし、寝てはいけない時に、気を失うほど寝ているよね」
立っているときに、膝がガクンと落ちたり、
椅子に座っていても、床に転がるくらいに崩れたり、
眠いという感覚すらなく、気を失っていた。
それは子供の頃の電池切れに近い状態だった。
寝不足の疲れを、気を失うくらい眠ることで、バランスを取っていた。
だから気持ちが切り替わったら、すぐに眠れるようになった。

もうひとつ悩んでいたのが味覚障害。何を食べても美味しいと感じなくなり、
ピークからは10kg、4月からでも5kgは、体重が落ちた。
自然な痩せ方だったり、コントロールされたダイエットと違い、
体力が落ちてしまったが、67kgはあるから、命に別状はない。

僕は果物が全般的に好きだ。
6月はサクランボの季節、何もかも美味しいと感じれなかった中で、
大粒の佐藤錦を、久しぶりに旨いと感じた。
「食事前でしょ」と相方にたしなめられて、
その隙間「アーモンド習慣」というキャンディを口にした。
カリカリと口の中で小さなブロックに割れていく食感がたまらなく好きで、
当時はこれしか美味しいと感じられなかったので、1日に1袋食べるほど。
そして直後に佐藤錦を口にした瞬間。
「うえっ」と激しい不味さを感じた。その不味さへのずれ方が、
ずっと僕が感じてた不味さそのものだった。
原因とわかって、すぐに自分で禁止令を出し、徐々に回復していった。

ひとつの選択ミスや、ひとつの食べ物を過剰に摂取していたことが、体調に影響した。
そして2ヶ月も苦しんた。
7月に入り、「全快宣言」をできるまでに回復した。
今は折角痩せて、理想体重に近いので、このまま維持しようと思っている。
顔色と気持ちの強さは戻ったので大丈夫、ご安心ください。

今はまっているのは「濃―いブルーベリー」。ただ食べ過ぎには注意しようと思う。
posted by いく at 02:44| Comment(2) | ぷらっといく。…日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。
ネットで検索してここにたどり着きました。
僕は東京在住の最近hiv陽性を受けた透析患者です。
いま透析施設の件で揉めていて、それが本当に世界から拒絶されているようで今辛くて、揉めている相手が関連する医者達なので、相談できる相手がまったくいなくて。
よかったら、メールをくれませんか?
他に同じ境遇の人も相談する人もいなくて。
Posted by あかお at 2016年08月03日 11:53
大変な状況ですね。すぐにでもNPO法人ぷれいす東京のサポートを受けてください。(ちなみに僕が働いています)道が見えてくると思いますよ。別途、アドレスに連絡先を送りますね。
Posted by 佐藤郁夫 at 2016年08月03日 18:34
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