2020年02月19日

「それぞれの痛み」〜プリズン・サークルを観て200218

プリズンサークル.jpg

坂上監督の「プリズン・サークル」は、島根あさひ社会復帰促進センターに初めてカメラが入った、とても貴重なドキュメンタリーだ。刑務所の中は、多くの場合、クローゼットの空間になっていて、様々な問題が潜んでいるのだろうと思う。

4人の受刑者にスポットが当てられているが、加害者の心の中にある苦しみや辛さや悲しみが、僕の心の中にある感情、特に過去の辛い思い出と重なり、見ていて苦しくなった。それは僕がいじめに遭ったり、信頼できる人が1人もいなくなり、孤独を感じていた時の感情に重なるものだった。

今たまたま塀の外にいるのだが、僕が塀の中にいる可能性もあったのだと思う。
ロールプレイングの中で、話される内容は、心がキリキリしたり、ヒリヒリした。仮想の被害者たちから浴びさせられる質問は、しているひとも、されている人も、心が痛いだろうなと思う。正直、加害者になった瞬間の気持ちを問われても、答えられないのではないかとも思う。犯罪の瞬間は、そうしないと自分が生きていけなかったと思い込むほど、追い詰められていたのだろう。それが犯罪を犯すということなのかもしれない。

しかし人を傷つけたり、殺めたりすることは許されることではない。それはそうなんだけれど、被害者も加害者も、どこでどういう形で許すのか。それはとても悩ましいことである。被害者と加害者になった瞬間から、そのことをずっと抱えて生きることになるのだと思う。

「トークバック」がそうであったように、何度も見る度に見え方が変わり、心に響いてくるような映画だと思う。

30代の頃、「ブレイクスルー・テクノロジー」という自己探求のセミナーに参加した。その中で行われた対話で、僕はゲイであることを受け入れることができたし、自分の人生の見つめ方も変わった。その対話はとても深く、人生観をガラッと変えるものだったが、その時の感情と同じような心の揺さぶられ方だった。
そのプログラムをアメリカの刑務所でもしたという話があった。凶悪な犯罪者たちの心の皮を剥いていくと、すごく固く閉ざされた、心の真ん中から出て来るものは、「愛されたかった」とか「お母さん、愛しているよ」などの言葉だと聞いた。

人は一人では生きていけないのだと思う。だからつながりが大切で、愛されることや認められることが大切だ。苦しくなったときに、相談できる人がいるかいないかで、また相談した相手が、心の叫びに耳を傾けてくれるか否かで、その人の人生は大きく違うのだと思う。

日本でも裁判員制度が導入されて、被害者の感情はクローズアップされた。でも加害者の感情を読みとかないと、犯罪は見えてこないし、これから社会がどうしたら良いのかも見えてこないのだと思う。裁判で見えてくるそれは、十分ではないように思う。そういう意味ではまだまだやることはあるのではないか。
この映画が、そのことを問いかけているように感じた。

2012年12月24日

「人生がときめく片づけの魔法/近藤麻理恵」 

月曜日の透析中に、衝撃の出会いがありました。
「こんまり」こと近藤麻理恵さん。

片づけができない僕ですが、綺麗な部屋で過ごしたいと、すっと思ってました。
だから時折、思い立つととことん綺麗にして、掃除をする。
そして疲れて、また荒れていくのが常でした。
コレクターだし、忙しい毎日だし、
汚れていても死ぬわけではないし…そんな理由づけしては、片づけを放棄していました。

TBSテレビの「ひるおび」を見ていて、こんまりさんの言葉にドキッ。
「掃除と片づけは違います。一緒にしないでください」
「思い出のものは取っておきましょう」
「捨てるかどうかの判断は、ときめくかどうか」
「ときめくものだけを残し、他のものは感謝して捨てましょう」などなど。
僕の心にぴたりと来るものばかりでした。
方法は「片づけは、部屋別ではなく、モノ別ですること」
「順番は、衣類、本類、書類、小物類、最後に思い出の品ですること」
「カテゴリー別に全部を1か所に集めて、一気にする」
僕にもできそうで、心がわくわく。

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すぐに「人生がときめく片づけの魔法」を手に入れて読み始める。
読んでいる途中で、どうしても試してみたくなって、
夜中でしたが、部分的に靴下を整理。
今まではきもしいないのに、何となく持っていた靴下を全部捨てることができIMG_2784.JPG
睡眠時間が短かったにも拘らず、不思議とぐっすり、翌朝はすっきり。

今、むさぼるように読んでいた1冊目(今日、2も購入)を読破。
後半は、これから僕がどう生きていくかが見えてきて、
片づけの本を読んでいるだけなのに、涙が出てきました。

自分のモノへの執着は、凄いもの。
例えば、いつか使うかもわからない空き瓶がいくつも…。
整理整頓の基本は、捨てるなんですよ。そんなことわかっていました。
でもなかなか捨てられない。思い出も一緒に捨てられない。…なんて思っていました。

こんまりさんの本を読んでわかったこと。
僕が大事にしているのは、たくさんの思い出だったり、
人との出会いだったり、繋がりだったり…。
そのため思い出の詰まっているものは捨てられない。
そして何となくもったいないと思っているものも捨てられない。
そういう風に連動していることがわかり、
捨てられるものがはっきり見えてきたのです。

隙間の時間を見つけて、捨てることができます。こんまりさんありがとう。

2012年08月19日

映画「BRAVE HEARTS 海猿」

0711.jpg2010年、前作「海猿 LAST MESSEAGE」が盛んに宣伝されていて、
とても気になっていたが、途中から見るのは、性格的にできなく、
最初からDVDを借りてから…なんて考えているうちに終わってしまった。

TVの映画紹介で、伊藤英明と佐藤隆太のシャワーシーンが流れたとき、
今回は絶対に見るぞという、強い意志が生まれた。

【ネタバレあり注意】
0714.jpg冒頭の部分から、僕はスクリーンにクギ付けになった。
下川ー役(時任三郎)のプレゼンテーションの途中に入ってくる。
仙崎大輔役(伊藤英明)の完璧な体。肩の筋肉が素晴らしい。それだけでも必見です。
そのあとのシャワーシーンは、後方からのカットで、
伊藤と吉岡哲也役(佐藤隆太)の裸体が眩しい。
それにしても伊藤さん、顔だちも大好きだなぁ。
恰好いいのに、可愛い。素敵すぎて、見惚れてしまいました。
僕の彼だったら…なんて妄想が膨らんでしまいます。

というわけで。前半はストーリーに入りこむというより、
初恋に出会っている感じで、過ぎ去ってしまいました。

0719.jpg途中からは、ストーリーがかなり緊迫ていて、
どんどん引き込まれていきます。
畳み掛けるような展開は、とてもハラハラドキドキ。
全体的なストーリーは、出来過ぎてはいますが、
今回の作品の経緯を見る限り、奇跡が起きることが大切だと思いました。

命の尊さ、どんな状況でも諦めずに、
人命救助に向かう仙崎の姿は、涙なしには見られません。
人命救助に必要な条件の考え方で、先輩の嶋役(伊原剛志)と対峙する。
信じること、諦めない心も、大切ということが嶋に伝わる瞬間が素敵だ。

海猿…単純に鍛えた体を見てみたいということが動機だったが、
それ以上に熱い何かを感じた。これから遡りますよ。

映画「BRAVE HEARTS 海猿」予告編
http://www.umizaru.jp/trailer.html