2011年11月03日

「明日のマーチ」

明日のマーチ.jpg不眠になったため、読み始めた本。
書店で見かけた時、「ハートをつなごう」でMCをしている石田衣良さんの作品だということと、
「山形県の鶴岡」というキーワードが目に入り、興味を持った。

山形県鶴岡市の工場で、派遣切りをされた若者4人の話。
三津野修吾、黒瀬伸也、春原陽介、林豊泉。
1ヶ月間にわたる東京までの徒歩の旅が描かれている。
始めはぎくしゃくしているが、
600kmの旅で4人は何を見つけるのか。

派遣切りの問題ばかりじゃなく、様々な問題を織り込んでいる。
中国残留孤児3世と日本人だったり、
ネット社会の問題だったり…。
マスコミの極端な扱いだったり、
犯人と被害者の問題だったり…。

相方の方が先に読んでいた感想は「いろいろ織り込み過ぎ」だったが、
読後感がとてもすっきりとしていて、
僕には好みの小説だった。
前半に大きく扱われている「ある感情」があるのだけれど、
ただ「これはないよなぁ」と僕は思っている。
そこがとても不自然に感じてしまったのが、残念だ。
もう少しさらっと扱ったら、違和感が出なかったのだけれど、
その感情を引っ張り過ぎている気がした。

後半は、先を読みたくなって仕方なかった。
不眠のため、眠気を誘いたいのだけれど、
その先が気になってしまって、
目が覚めるとすぐにそこに思いが行ってしまうほど。
読みたい気持ちを抑えられなかった。

10代20代の頃に、僕もこんな経験をしてみたかった。
あの頃は親の傘の中で、何もできなかったから…。
今からでも何かを目指してみようという勇気が湧いてきた。

2011年09月14日

東京セレソンデラックス「わらいのまち」

わらいのまち.jpg伊藤高史.jpg

日曜日は朝から、ボランティアのミーティングが続いていた。
10時から16時まで缶詰め状態。
終わった時は、もうへとへと。立ちあがれないくらい。

楽しみにしていた東京セレソンデラックス「わらいのまち」のため、
力を振り絞って、日比谷に向かう。

昨年初めて「くちづけ」を見て、大ファンになる。
ラジオでうつみ宮土里さんが、舞台を見て気に入り、志願したと話していた。
それほど魅力的で、誰もが泣いてしまう…と。
僕はその言葉に反応したけれど、プラチナチケットのため手に入らなかった。
昨年は、たまたま手に入って見れたのだが、
「くちづけ」は、一生忘れられない作品だ。

今回は柴田理恵さんが出るので、楽しみにしていた。
笑える作品と聞いていた。その通り、思いっきり笑った。
ところがセレソンはそれでは帰してくれない。
途中からは泣き笑いになり、最後は涙がとまらなくなる場面が用意されている。
ずるいよ。心を揺さぶってくれる。宅間孝行さんは、天才。
すごい。改めて全ての作品を見てみたくなる。
ラーメンズの片桐仁さんもとてもいい味を出していた。

思いっきり笑って、いっぱい泣いたら、
あんなに疲れていた気持ちが、ずっと楽になっていた。

ところで、寂蓮(坊主)役の伊藤高史さんが凄く可愛かった。
「くちづけ」にも出ていたのだが、その時は目立たず…。
今回は、前説の時にも(頭が)坊主のまま出て来たのだけれど、タイプ。
髪形を変えるだけで、こんなにも違うのね。
「進ぬ!電波少年」で、チューヤンとヒッチハイクをしていた人だそう。

東京公演もまだ間に合うし、
その後、札幌、名古屋、大阪、広島、福岡と遠征が続くので、
ご興味のある方は、是非ご覧ください。

「わらいのまち」
http://ts-dx.com/wp/play-warainomachi/

2011年08月21日

「てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡~」

てぃだかんかん.jpg

先日のTFM「よんぱち」に山下達郎が出ていて、
「希望という名の光」の解説で「てぃだかんかん」に触れていた。
最初に用意した曲が、沖縄の海の映像には合っていたけれど、
水中の映像に合わず、新たに書き直したと聞いて、
改めて見て見たくなった。
公開当時、丁度、金城健司さんのドキュメンタリーを見て、
映画も見るつもりだったけれど、見逃がしていた。

冒頭シーンで、
母親役(原田美恵子)が金城健司役(岡村隆史)の頭を
バンバン殴るシーンがあり、それだけで気持ちが離れてしまった。
その後も妻・金城由莉役(松雪泰子)も健司の頭を叩くシーンが出てくる。
更には健司の子供たちの中で、姉が弟の頭を叩くシーンもあり、感情移入できなかった。
また岡村に沖縄弁が似合わなくて、
なんだかバカっぽく映ってしまうのも致命的。
金城さん本人は凄く可愛いのになぁ。(画像右側の人)

たぶん演出の問題であろうが、
折角の良い物語が僕には全く伝わってこなかった。

沖縄の海も、環境破壊のことを伝えるために、
わざとあまり綺麗に撮っていないのかもしれないが、
沖縄の海と感じられないところが残念。

ウィキで確認してみたら、監督がお笑い系出身だった様子。
ヒューマンドラマを描き切れていなかったのだと思う。

ラストシーンのサンゴ礁と色鮮やかな魚たちの映像は必見だし、
山下達郎の主題歌も出来映えは凄くいい。
主題歌の言葉を良く見てみると、
震災の後では、その言葉を乗せるのに躊躇するだろうな、
と感じるところもあった。

映画的には失望をしたが、沖縄を題材にした別の映画を見たくなった。

「てぃだかんかん」http://www.cinemacafe.net/movies/cgi/22510/