2013年05月11日

緊張の飲み会&僕らの結婚式【告知あり】 

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よしと僕は、5月17日で、出会ってから丸10年を迎えます。
区切りのよい年で、心に残る瞬間を大切な仲間と共有したかったので、
2013年6月9日(日)名古屋のNLGR+にて結婚式を挙げることにしました。
夕方くらいになると思いますが、もしよろしければ、会場にお越しください。

内々では話が進んでいたものの、はっきりしたことがつかめるまでは、発表を控えてきました。
それと僕らには最大の難関がありました。妹たちです。

NHKに出たときに、顔出しをしてよいかどうか、相談したことがあります。
(上と下の)妹がいて、当時内心では下の妹の方が、難関だと感じていました。
ところがテレビに出ることに積極的だったのは、下の妹の方。
上の妹は、反対までは言いませんでしたが、かなり消極的でした。
その理由は、HIVのことよりも、セクシュアリティのこと。
もっとも僕のこれからを真剣に考えてくれ、心配してくれたのですが…。
そのことが僕の心には、大きく引っかかっていて、
NHKのブログを始めることも、事前には伝えられませんでした。

NLGR+で結婚式を挙げるということは、どこかで妹たちに伝わるかもしれない。
それよりも晴れの舞台、本当は、その時間を妹たちとも一緒に共有したい。
もし拒絶されてっしまったら、あるいは難色を示されたら…。
そんな思いが心の中に渦巻いていましたので、
昨日1日(夜に自宅で飲み会予定)を重苦しく過ごしました。

で、上の妹はエビ好き。だから大きなエビフライを手に入れ、
美登利寿司で、上寿司を買い込んで、ご機嫌取りをしようと準備。

よしには、僕の代わりにボランティアをしてもらい、家族3人で飲み会を開始。
枝豆、カルパッチョ、美味しいおしんこ…。
乾〜杯!ってなわけですが、内心は穏やかではありません。
差しさわりのない、楽しい会話をつづけた後で、
「では本論に…」と言うと、妹たちにも緊張が伝わったのか、
「悪い話じゃないでしょうね」と一言。
そして2人は「ちょっと待って」とベランダで煙草タイムに…。

ブレイク明け、また普通の会話に戻りましたが…(このままではいけない…)
意を決して、NHKのブログの話をすると、「もういいわよ」とすんなり。
そしてNLGR+の説明をして、同性結婚式に出ることを伝えると、
「な〜んだ」と。すんなりOKが取れました。
そして上の妹からは「よしさんが良かった」
「お兄ちゃんの持ってないもの、足りないところを持っている」
「お兄ちゃんの心が、今までの人の中で一番安定している」という言葉たち。
何度も4人で、飲み会やら、旅行やらしていますので、
ある程度気心は知れていると思ってはいましたが、
偉大なのは、よしです。2人の心をしっかりと掴んでいる。
妹たちがよしのことを認めてくれているから、幸せなのだと感じました。
長い1日だったけれど、ホッとして放心状態。
その僕を見て、よしは笑っていましたけれど…。
よしが帰宅した時には、話が終わっていたもんね。
誠意、信念を持って伝えれば伝わる。
心がスーッと晴れ渡っています。さあ、前を向いて行くぞ。
posted by いく at 03:47| Comment(0) | +@…陽性者の視点から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月20日

歯科

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数年前、何かを食べていたら、右下の奥歯のかぶせものが取れた。
すぐに行きたかったけれど、行けないままになっていた。
今年の正月、タマゴサンドを食べていたら、ガリッ。
殻が入っていたのかと思い、吐き出した。
口の中を舌で確認してみたら、左下の奥歯がぽっかりと欠けていた。
それからずっと行かなくてはと思いつつ、
痛みがなく、忙しかったので、放置してしまった。

少し前、陽性者の友人が歯科医を探しているとのことで、
その歯科を伝えたが、「以前は陽性者を診ていたが、今は診ていない」
と言われたとのこと。信頼していただけに、何だかがっかりした。
もうそこにはお世話にならないだろうと、その時思う。

たまたま今日時間ができたので、
今度はその陽性者の友人から教えてもらった歯科のひとつに電話した。
今日空いているとのことだったので、予約。
一瞬戸惑ったが、電話口でHIV陽性を伝えた。
「少々お待ちください」の言葉に、少し緊張が走る。
「17時か17時半に、お越しください」との返答。

ビルの2階にあるその歯科は、とても綺麗だった。
わざとカウンターが高くなっていて、個人情報が見えないようになっている。
問診票に記入をして、保険証を渡して、診察を待つ。
歯科では個室がないところが多いが、その歯科も同じだった。
ただ医師は、慎重に言葉を選んで、
周りにHIVのことは知られないように会話してくれる。

担当になった医師は、たぶん30代くらい。森野熊八さん似で、
髪短め、ラウンド髭、がっちりタイプ。ちょっと可愛い。上がる。

歯の様子をチェックした後、レントゲンを撮り、診察台へ。
最初に、歯石を取り、歯の表面を磨く。
更には全体の虫歯の表面をこすぎ落としてから、麻酔。
左下の奥歯の大きな穴を、本格的に治療。
そして「本来なら歯形を取るところですが、樹脂を詰めましょう」とのこと。
虫歯を削ってみたら、ぎりぎり神経まで行ってないらしい。
樹脂を埋め込んだ状態で、様子を見ることになった。
もしもズキズキして来なければ、神経を生かすことになるそうだ。
そして右下の奥歯も応急処置。取りあえず虫歯を取って穴を埋めた。

1日で、こんなにテキパキと進むものなのか。
心の準備をしないままに、ある程度口の中が綺麗になった。
ただ診察台が、僕が苦手とする仰向けに寝るタイプ。
今は当たり前なのだが、どうもあの体勢が苦手。
何度も溺れそうになってしまった。今度は、もう少し傾斜を緩くしてもらおう。
posted by いく at 01:33| Comment(0) | +@…陽性者の視点から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月05日

あなたが噛んだ小指

先週の金曜日、仕事をしていて、IMG_2946.JPG
右手が何かに触れた途端、小指に激痛が走った。
一瞬、何が起こったのかがわからなかったが、
どうやら小指の内部から痛みが来る。
外傷は何もなく、ぶつけた等の記憶もない。
しかし触ると激痛が…ひどくならないうちに、
処置をしてもらった方が良いと判断した。

ネットで検索して、高田馬場の皮膚科を探す飛び込みで診察を受けるのは、久しぶり。
陽性者の僕をどう扱ってくれるかが、気になる。

問診票には、糖尿病などの持病と感染症課にかかっていることを書いた。
受付の人がどう反応するかがわからないから。
医師に呼ばれ、処置室に入る。
「どうなさいましたか」と決まり文句。
「右手の小指が急に痛むんです」
さっと手袋を出して、僕の指に触れ、痛みの箇所を確認した。
その姿がごく自然だったので、
「一応お伝えしますが、HIVに感染しています」
医師は顔色ひとつ変えずに、診察を続けた。
結局、原因はわからず、ゲンタシンを出された。
「様子を見ましょう」とのことだった。

ここまで行くと、聞いてみたくなる。
帰り際「先生のところでは、HIV陽性者を普通に診てくれますか?」
「HIV陽性者は経験ないし、皮膚の表面だったらね。奥の深いところは…」と口を濁した。
マスク越しの顔は、焦りの色が見え、赤らんでいた。
やっぱり…とがっかりする。
あの手袋は、自然な防御だった。医師としては当然だと思う。
でもそれ以上でもそれ以下でもなかった。

まあ、こうしてHIV陽性者が存在することを知らせることが、
意義があると思っている。
まだまだ道のりは長いと感じた。

ところで今日、透析病院の皮膚科を受診。
「外傷もないのに、塗り薬は…ねぇ」と言われた。
やっぱりあの皮膚科はもう通わない。
お蔭さまで、だいぶ良くなりました。
明日、ボウリングができそうです。
(画像は、だいぶ引いたけれど、まだ腫れている小指)
posted by いく at 01:51| Comment(0) | +@…陽性者の視点から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする