2012年12月24日

告知6ヶ月以内の陽性者

IMG_0913.JPGHIV感染がわかったばかりの時期は、
将来の展望ができなくなり、不安が大きくなることがあります。
1997年、僕の感染がわかった頃は、
HIVの治療にやっと光明が差し始めていた時代でした。

それから15年、治療は飛躍的に進歩し、
同時にネットの普及が急激に広まりました。
以前なら、情報を得ることも、同じ陽性者に会うことも難しかったけれど、
今はその気になれば、簡単に探すことができる時代です。

ただプライバシーに不安を抱えながら、誰かに繋がる、会うというのは、
とてもストレスがかかることだと思うのです。
東京では「新陽性者PGM」大阪なら「ひよっこクラブ」があります。
どちらも感染がわかってから6ヶ月以内の陽性者が対象です。
「グランドルール」という決まりごとに守られ、
大体同じ頃に感染がわかった人たいと、具体的な話や感情のことについて、
あーでもない、こーどもないと話すグループ。
しかも先輩陽性者と支援経験のあるスタッフがサポートします。

病気のこと、今の辛い気持ち、服薬のこと、手帳の取り方、副作用の話、
パートナーとのこと、家族とのこと、学校・会社はどうしたらよいか、
陽性者の将来像は? 寿命は? これからどうしたらよいか、
夢は諦めなければならないのか、恋愛やSEXはできるの?
子作りができるか…様々なことを5〜6人の陽性者と話し合います。

僕の感染がわかった頃には、このプログラムはありませんでした。
あったら出てみたかった。でも今はそのお手伝いをさせて頂いています。
一番嬉しいのは、最初にとても落ち込んでいたり、
逆に痛々しいほど、肩ひじを張っていたり、
その場でもがいている状態から、プログラムの修了の時、
そのことに自分自身で気づかれて、生き生きと前を向いている姿に出会えること。
その瞬間が、僕の人生でかけがえのない瞬間です。
とても幸せな気持ちになれる。
もっと頑張って生きていこうという勇気になる。

日程は不定期ですが、もしも興味を持たれた方がいたら、
是非、問い合わせてみてください。
ぷれいす東京 http://www.ptokyo.com/
http://web-nest.ptokyo.com/mobile/information/peergroupmeeting.html

03(3361)8964 月曜日〜土曜日 12時〜19時

2012年09月07日

陽性と告知された方へ

朝日.jpg

HIV陽性者がブログを書いているのだから、
やはり告知されて間もない方への呼びかけがないのは、
不親切だと思い、カテゴリーを作成しました。

HIV陽性者の僕からの最初の言葉は、
「きちんと治療を受ければ、長生きができる時代になりました」です。
1980年代のエイズパニックの記憶が残っている方もいるかと思います。
あれから30年以上がたって、実は治療が進歩しても、
このことがあまり報道されないため、
注意深く情報を見ていないと、見逃してしまっているかもしれません。
早期発見をして、治療を受けることをすれば、長生きできます。
一方で、発見が遅れたり、他の性感染症や生活習慣病があると、
治療が難しくなるケースがあることも忘れないでください。
だから陽性と診断を受けたら、早めに専門機関への受診をお勧めします。

拠点病院という制度が確立していますが、実は拠点病院の程度も様々です。
NPO法人などに相談して、通院の前に情報を得ることも大切かもしれません。

僕が今、お手伝いしているNPO法人ぷれいす東京は、
0120−02−8341で、月〜土曜日の13〜19時まで、
社会福祉士などの専門家が相談を受けています。
無料で、携帯電話や公衆電話からもかけられますので、是非かけてみてください。
http://www.ptokyo.com/
このホームページの中央に、
「HIV陽性とわかったばかりの人へ」というアイコンがあります。
ここに初期に知っておいて欲しい情報がありますので、是非ご覧ください。

新陽性者PGMというプログラムは、
感染がわかってから6ヶ月以内の方々のグループワークです。
同じ時期に感染がわかった同じ立場の方々との時間は、
貴重な時間になることは間違いないと思います。
またほぼ2か月間に渡って、連続して話ができるのも心の安定感が生まれやすいと思います。

HIV陽性者の社会での受け入れは、まだまだの状況です。
一般医療機関では、未だに診療拒否を受けることもありますし、
信頼している友人や会社の同僚が、病気を差別することもあります。
時には、家族にだって、冷たくされるかもしれません。
でもひとつだけ信じて欲しいことがあります。
過去の人間関係がすべて壊れてしまっても、
これから新しい人間関係を創っていくことできます。
僕がそのひとりになることも可能ですので、
遠慮なくメッセージなどを頂ければ嬉しいです。
まだこれから長い人生が待っています。ぼちぼち生きましょう。